僕が最も印象に残ったのは、第3章のデンマークの民主主義について書かれた章だ。日本の欠点と言える「全国民の政治参加」がこの国ではなされているのではないだろうか、このような民主主義形態もあるのかと驚いた。

 まず第一に特筆すべきだと思ったのは、政党それぞれが若者のための議席を用意せねばならないということだ。日本人の僕からすれば、政治とは人生経験豊富な大人がするものであり、若者に対して身近なものであるとは言い難い。文章の中で例としてあげられるヨハンネ女史を筆頭に、このような方々の存在は常に議会に新しい視点を与え、またデンマークの若者が政治に興味をもつ一つの契機となるのではないだろうか。

 また、高齢者の意見を取り入れるための制度も同様に日本が見習わなければならない点であると思う。地方自治体が高齢者のためのサービスや制度を決める際、その地区に住人でいる高齢者の代表で構成された委員会に意見を求めなければならないのだ。高齢者の要望は高齢者が最もよくわかっているので、このプロセスは非常に合理的だと思う。

 以上2つの例より、デンマークが若者から高齢者まで全ての人間が政治に関わるように考えていることがわかる。

 そして最大の特徴は、デンマークの国民は政治家と対等であり、デンマーク政府は国民の声を聞くことを重視している点だろう。文章で挙げられた例に原発開発がある。国民の意見を尊重して原発を建設しなかったのだ。このように市民の意見を「コンセンサス会議」という形で政治に介入させるデンマークの姿勢は民主主義の極致であると僕は思う。

 この文章を読んで、僕はデンマークと比較することで日本の政治の問題点を認識できたと思う。つまり、政治に参加する年代が狭く、また国民の意見を少し軽視しているのではないかということだ。これから日本の政治が変革され、民主政治が完成されると信じている。